俺たちの妹・3
ふと目を覚ますと、傍にひな兄が居た。

「美晴、目が覚めた?怠さはどう?」

「ん~ケホ…あんまり変ってないかな…」

それよりも起きた時から、喉が酷く痛い。

だんだん耐えれないくらい痛くなってきた…

「ひな兄……ケホ」

「どした?」

ひな兄の優しい言葉に涙が出てきた。

「………ふぇ…のど、いたい」

「喉?泣かなくていいよ。司さんに言って、痛み止めもらおうか」

すぐにナースコールしてくれたひな兄。

「どうされました?」

「ちょっと喉の痛みが酷いみたいで。山内先生に伝えてもらえますか?」

「分かりました」

「美晴。もう少し我慢出来る?今司さんに伝えてもらってるから」

「できる…ケホ」

「ちゃんと言えて偉かったね」

ひな兄はそっと頭をなでてくれた。



コンコンコン…

「日向、みぃ喉が痛いって聞いたんだけど」

「さっきまで寝てたんですけど、起きてから、喉が痛いって言いだして。美晴が泣きながら訴えてきてるので、相当なんじゃないかと思います」

「分かった。みぃ、どう痛い?」

「…最初はケホ、我慢出来るくらいだったんだけど、ケホだんだん唾飲むのも痛いの…」

「日向、起きてから熱って計ってる?」

「まだ計ってないです」

「ちょっと計ろうか…咳も気になるなー」

そう言ってつーくんは体温計を挟んだ。

ピピ、ピピ、ピピ

すぐに体温計が鳴って、つーくんは私から抜き取った。

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