俺たちの妹・3
『終わったよ』

『…痛くなかった』

『でしょ?練習沢山したからね』

『……ありがとう』

みぃの笑顔を見れて、俺もほっとした。

暫くすると、みぃは眠ってしまった。

やっぱりしんどいよな……

どうして大丈夫なんて言うんだろう……

正直に言った方がみぃもラクになるのに……


俺はみぃに毛布をかけて点滴室を出た。

みぃのカルテを改めて見返す。

結構頻繁に入院してたんだな。

最近は少し間隔が開いてきてる。

体も強くなってきてるって事かな…

でも、あの喘鳴はしんどいと思うけど……

でも、みぃ本人が「大丈夫」と言ってるし、無理に入院させてもな…

この日は点滴を終えて家に帰ったみぃ。




だけど、1週間後に発作と高熱が出て、病院に戻ってくることになったんだ。

前兆はあった。

あの喘鳴だ。

だけど、俺はみぃの「大丈夫」を信じてしまってたんだ。




< 141 / 429 >

この作品をシェア

pagetop