俺たちの妹・3
「みぃ、まだ熱高いから辛いだろう?」

ベッドにぐったりと横たわるみぃに聞く。

「ん……目が覚めてから、ずっとこんな感じだからへーき」

みぃはにっこり笑った。

「へーきになったらダメだよ……みぃ、ちょっと体温計らせてね」

そう断りを入れてから、体温計を滑らせた。

「葵は、心配性だね」

「可愛い彼女に辛い思いはして欲しくないからね」


ピピ、ピピ、ピピ……

体温計を脇から抜いて表示を見る。

38.4……

ほんと下がらないな……

「みぃ、ほんとに辛くないの?解熱剤入れてもいいんだよ?」

「大丈夫……」

みぃはにっこり笑っう。

俺を安心させる為なのか、それとも我慢してるのか……

きっと両方だろうな……

小林先生と司さんに相談だな……

「無理はダメだよ?」

「うん……葵?」

「どした?」

「そばにいて……」

そう言いながら、手を伸ばしてきた。

「みぃが眠るまで、側にいるよ」

俺は、みぃが伸ばしてきた手をギュッと握りしめた。
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