俺たちの妹・3

美晴side…

扁桃炎と診断されてから、どんどん熱が上がって……

喉の痛みや体の節々の痛みに耐えられなくて、泣いてしまった。

泣いたら困らせるって分かってたんだけど、どうしようもなくて……


熱もなかなか下がらなくて、高熱が出始めてすぐにカテーテルが入れられた。

体の痛さと怠さでベッドから起き上がれないのを、つーくんはすぐに分かってくれてた。


「みぃちゃん、体温計るね」

由奈さんが明け方にそっと見に来てくれた。

「解熱剤効いてるかな。みぃちゃん、起き上がるの辛いでしょ?熱が下がるまで、カテーテル入れておくことになったの。今少し体、楽かな?」

「由奈さん………今回も……由奈さんが、してくれる?」

「もちろん。その為に来たからね」

「お、願い、します」

「みぃちゃんは、体の力を抜くように心掛けてね」

そう言いながら、準備を始める由奈さん。

カテーテルなんてほんとはイヤだけど、こんな体の怠さと熱じゃトイレの度に動けないし、由奈さんにやってもらうことが殆んどだから、もう恥ずかしい気持ちは通り越していた。

「よし、じゃぁ仰向けに寝て、両膝立ててね」

それから由奈さんは素早く処置をしてくれた。

「痛みは大丈夫?」

「うん……ありがと」

「みぃちゃん。熱が下がって動けるようになったらすぐに取れるからね。一緒に頑張ろうね」

「うん」

由奈さんに暖かい言葉をもらった。

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