俺たちの妹・3
だけど結局、なかなか熱は下がらなくて、二週間高熱がで続けたらしい。
前半の一週間は体の痛みと怠さと高熱で、あまり覚えてない。
気づいた時には酸素マスクをつけられて、点滴に繋がれて、身体中を冷やされていた。
体は怠くて動かないので、目だけを動かしてみると、葵が居てくれた。
「……あ、おい」
「みぃっ‼ 気がついた?熱が高くてずっと意識朦朧としてたんだよ。どう?どこが辛い?」
いつもより早口な葵を見て、心配掛けちゃってたことを実感した。
「……ごめん、ね」
「謝ることないよ。みぃが良くなることが大事だから」
いつもの葵に戻って頭を撫でてくれた。
「みぃ、暑い?寒い?」
「あつ、い」
「上がりきったかな……。このまま冷やしておくね。熱計るね」
葵は、私に話しかけながらテキパキと動き出す。
…………葵もお医者さんになったんだなー
身体は辛いのに、葵の成長が見れてどこか嬉しかった。
「聴診するよ?」
「うん。……葵?」
「今は喋っちゃダメ」
真剣な顔でそう言われた。
聴診を暫く続けた葵は私を見てにっこり笑った。
「終わったよ。どうした?」
「ん、葵もお医者さんだなーって思ってたの」
前半の一週間は体の痛みと怠さと高熱で、あまり覚えてない。
気づいた時には酸素マスクをつけられて、点滴に繋がれて、身体中を冷やされていた。
体は怠くて動かないので、目だけを動かしてみると、葵が居てくれた。
「……あ、おい」
「みぃっ‼ 気がついた?熱が高くてずっと意識朦朧としてたんだよ。どう?どこが辛い?」
いつもより早口な葵を見て、心配掛けちゃってたことを実感した。
「……ごめん、ね」
「謝ることないよ。みぃが良くなることが大事だから」
いつもの葵に戻って頭を撫でてくれた。
「みぃ、暑い?寒い?」
「あつ、い」
「上がりきったかな……。このまま冷やしておくね。熱計るね」
葵は、私に話しかけながらテキパキと動き出す。
…………葵もお医者さんになったんだなー
身体は辛いのに、葵の成長が見れてどこか嬉しかった。
「聴診するよ?」
「うん。……葵?」
「今は喋っちゃダメ」
真剣な顔でそう言われた。
聴診を暫く続けた葵は私を見てにっこり笑った。
「終わったよ。どうした?」
「ん、葵もお医者さんだなーって思ってたの」