俺たちの妹・3
早く治したい気持ちはあるけれど、なかなか気持ちと身体は連動しなくて……
下がり始めると、喉の痛みもなくなり、少しずつ水分も取れるようになったけど…………
まだまだ高熱は続いていて、回復の兆しはなかなか見えなかった。
桜もよく顔を出してくれた。
「みぃ、調子どう?」
「さくら……」
苦笑いをこぼすと、
「うん。焦らなくていいからね。みぃのペースでいいんだよ。みんなちゃんと待っててくれるから」
頭を撫でてくれる桜の優しい言葉に涙が溢れる。
「泣かない、泣かない。少しずつ良くなってるんだから、大丈夫だよ」
「うん、ありがと」
「またみぃが元気になったら、話したいこと沢山あるの。だからその時に沢山お喋りしようね」
桜は、私に元気になった後の楽しみを与えてくれた。
そんな中、ふとチェックシートに目を通して、さりげなく手首を掴んでくるあたり、看護師らしい行動だった。
「あまり良くない?」
「そんなことないよ。だけど、熱が高いのはしんどいね………水枕交換しようか。準備してくるね」
私の担当じゃないのに、優しいな……
「お待たせ」
桜はすぐに戻ってきてくれた。
「桜……ありがと」
「いいえ。他にしてほしいことない?」
「うん。大丈夫」
下がり始めると、喉の痛みもなくなり、少しずつ水分も取れるようになったけど…………
まだまだ高熱は続いていて、回復の兆しはなかなか見えなかった。
桜もよく顔を出してくれた。
「みぃ、調子どう?」
「さくら……」
苦笑いをこぼすと、
「うん。焦らなくていいからね。みぃのペースでいいんだよ。みんなちゃんと待っててくれるから」
頭を撫でてくれる桜の優しい言葉に涙が溢れる。
「泣かない、泣かない。少しずつ良くなってるんだから、大丈夫だよ」
「うん、ありがと」
「またみぃが元気になったら、話したいこと沢山あるの。だからその時に沢山お喋りしようね」
桜は、私に元気になった後の楽しみを与えてくれた。
そんな中、ふとチェックシートに目を通して、さりげなく手首を掴んでくるあたり、看護師らしい行動だった。
「あまり良くない?」
「そんなことないよ。だけど、熱が高いのはしんどいね………水枕交換しようか。準備してくるね」
私の担当じゃないのに、優しいな……
「お待たせ」
桜はすぐに戻ってきてくれた。
「桜……ありがと」
「いいえ。他にしてほしいことない?」
「うん。大丈夫」