俺たちの妹・3
小さな患者さん

彼方side…

みぃの検査入院も終わって、落ち着いた日が続いてたある日。

俺はリビングでのんびりと寛いで、彩は新を寝かしつけに寝室へ入っていた。


寝室のドアからそっと出てきた彩は、俺の隣に座った。

「眠った?」

「ん、寝たよ。だけど少し体が熱い気がしたの。眠たい時間帯だったし、微妙な気もするけど、幼稚園で風邪が流行ってるし……ちょっと心配かな……」

「後で少し診るよ」

「うん。お願い」

こういう時、知識があるのって良いことだなーと改めて思ってしまう。


暫くして俺は寝室を覗いた。

新は眠ってはいるものの、少し呼吸が荒い気がした。

そっとおでこに手を当てる。


んー、微熱より少し高いかな……

体温計で体温を計る。

ピピ、ピピ、ピピ 

37.8

うん、熱あるな……


新の服を捲り聴診をする。
 

「んー……ぱぱ?」

「あ、新起こしちゃったか。ごめん。ちょっとお熱あるけど、しんどくない?」

「……ちょっとだけ」

「そっか。今は大丈夫だけど、辛くなったら教えてね」

新は頷きながら眠ってしまった。
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