俺たちの妹・3
「日向からは朝一で俺に連絡来てる。みぃはダメだって言っても行くだろうから、辛そうなら病院連れてきてって」

うそ…………

「まぁ、俺は医者じゃないから日向に言われないと分からなかったけど、今のみぃは、朝より顔色悪いし辛そうだよ?」

「へ、へーきだもん。みなくんの思いすごしだよ」

「…………それならいいけど。でも隠してもバレてるからね」

みなくんが声のトーンを下げて言うから葵よりちょっぴり怖い。

いつも葵が優しく伝えてくれてるんだなと実感する。

「……うん」

返事をしながら仕事を再開する。

みなくんの視線が痛いけど、この書類だけは終わらせたい。

中途半端な事はしたくなかったから……


暫くして、書類も終盤まできた。

Pipipipi……

突然響いた着信音。

「はい。あ、その資料ならここにあります。すぐに届けます」

みなくんは、私に視線と動作で会議室に行くと伝えてから、部屋を出ていった。


…………これだけは終わらせよう。

少しすると終わり、一息つく。

顔をあげるとまたクラリと視界が揺れる。

貧血が出てきてるのかな……

少しだけ休憩しようかな……

そう思いながら机に頭を乗せるとひんやりして気持ちいい。


そう思いながら目を閉じた。
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