俺たちの妹・3
「みぃ」

声を掛けると、顔をあげたみぃ。

一瞬視界が揺れている様に見えた。

「今日はもう終わりにしようか」

無理はして欲しくないし、そう言葉を続けると

「え?どうして?」

みぃは驚いている。

「だってみぃ無理してるだろ?」

「…………してない」

「嘘はダメ。素人の俺でも分かるくらいだよ」

「でもひな兄には何も言われなかったもん」

日向の言っていたことが良く分かった。

こうやっていつも、粘るんだろうな……

日向から朝に連絡が来ている事を伝えると動揺したみぃ。

きっと、気づかれてないと思ってたんだろうな……

とぼけるみぃに、少し声を低くするとビクッと怯えた表情を見せた。

あまり聞きなれない低さだったのかな……

少し後悔しながらも、隠してもダメだときちんと伝える。

みぃは気まずそうに小さく返事をしながらも、仕事を進める。

みぃの行動に目を光らせながら、俺も仕事を進める。

突然部屋に電子音が鳴り響いた。

電話の相手は彼方からで、書類を持ってきてほしいとのことだったので、みぃに会議室に行くと身振り手振りで伝えてから、社長室を出た。

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