俺たちの妹・3
「由奈……
俺と結婚を前提に付き合って欲しい」
由奈にきちんと伝えた。
「へ?え?私と?」
驚いている由奈。
「そうだよ。由奈しかいない」
もう一度由奈の目を見て伝える。
すると由奈のには涙が浮かんできた。
「由奈、泣かないで……」
「ヒック……ごめ……ヒック」
「ふふ、返事は?」
「ヒック……お願い、します」
「…………良かった。これからもよろしくね。由奈」
俺は由奈をギュッと抱きしめて、キスを落とした。
「夢みたい……ひなくんと恋人になれるなんて」
由奈がポツリとこぼした。
「どうして?」
「ひなくんは恋愛に興味がないと思ってたから」
「はっきり言うなー。でもそんな風に思う相手に出会えてなかったのはホント。由奈と仲良くなってから色々考え始めたから」
「嬉しい」
由奈はにっこり笑って俺の腕を抱きしめた。