俺たちの妹・3
「日向、みぃちゃんどう?」

医局へ戻ると、佐々木先生が声を掛けてくれた。

「まだ安定しなくて……」

「そっか〜。みぃちゃん回復するまで結構長引くんだな……日向も心配だろ?」

「ICUから出れたんで、少しは回復してるんですけどね。酸素と点滴がまだまだ手放せない状態です」

「そっか〜……日向も無理するなよ?司も樹も俺も付いてるから、一人で抱え込むなよ!」

「はい、ありがとうございます」

本当に有難い言葉だった。

葵は、時間を見つけては美晴の病室へ行き話し相手になっていた。

指導医の小林先生がそれを許可してくれていたから、葵も急患が入るまでギリギリ美晴の側に居てくれて、美晴の心は満たされていたと思う。



ただ、その負担が葵に来るわけで……


周りの俺たちは葵が頑張りすぎて倒れないか、心配してたんだ……
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