俺たちの妹・3
そのためにも午前中に済ませておけば、みぃはその後ゆっくりできるよな……

二人で車に乗り込んでスーパーに向かう。

「今日は何にするの?」

「んー、スーパーに行ってから決めようかな」

みぃの中では良くあることだった。

スーパーの特売品やお得に買えるものを見つけて、それをメニューにしちゃうんだ。

スーパーに頻繁にいかないと出来ないことだよな……


スーパーに着いて、俺がカート押して二人ならんで食品を見ていく。

端から見たら、俺たち、夫婦に見えるのかな……

なんか照れる……


「あ、これにしようかな」

そう言ってかごに手羽元を入れる。

それからは次々に食品を手に取り入れていくみぃ。

どうやらメニューは決まったみたいだ。

「あ、お米がもうすぐなくなるんだった」

そう言ってお米コーナーへ進むみぃ。

「んー、これかな。んしょ」

そう言ってお米を手に取るみぃ。

「みぃ、俺がやるから。これで、いいの?」

みぃは疲れがすぐに出るから、あまり力仕事はして欲しくない。

今日、一緒に買い物に来て良かった。

みぃは文句も言わずこなしちゃうから。

「あ、葵。ありがとう」

「今日は俺が居るから頼ってね」

「私も持てるよ?」

「ここで体力使ったらお料理できなくなるよ」

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