俺たちの妹・3
譲歩
桜side...
ひな兄と由奈さんが付き合い出したとみぃから聞いて、自分のように嬉しかった。
周りの人の幸せを喜べるのは、自分自身が充実しているからだろうな……
充実な気持ちにさせてくれている人は、私にとっていなくてはならない人になっている。
そんな彼は少し前から顔色が悪い……
看護師の仕事を始めてから、人の変化に敏感になった気がする。
そろそろ司を止めないと、また倒れてしまうかも知れない……
看護師になる前に司が倒れるのを経験してから、身近な人が無理をして、倒れるのを未然に防ぎたいと思っている。
「司、朝だよー」
寝室へ司を起こしに行くと、珍しくまだ布団の中だった。
「ん……桜、おはよ」
いつもと変わらず答えてくれたけど、体調は悪そう……
「具合悪い?顔色良くないよ」
「んー……」
そう言ったまま黙り込んでしまった司。
きっと自分の今の体調でどこまで行けそうか考えてるのかな……
「……起きれそう?」
そう聞くと、いつもは無理矢理でも体を起こそうとする司だけど、今日はその気力がないのか動く気配がない。
「司?」
「……ちょっと無理かも……ヤバイな……」
「もう……少し前からも体調悪かったでしょっ!無理するからだよっ!」
周りの人の幸せを喜べるのは、自分自身が充実しているからだろうな……
充実な気持ちにさせてくれている人は、私にとっていなくてはならない人になっている。
そんな彼は少し前から顔色が悪い……
看護師の仕事を始めてから、人の変化に敏感になった気がする。
そろそろ司を止めないと、また倒れてしまうかも知れない……
看護師になる前に司が倒れるのを経験してから、身近な人が無理をして、倒れるのを未然に防ぎたいと思っている。
「司、朝だよー」
寝室へ司を起こしに行くと、珍しくまだ布団の中だった。
「ん……桜、おはよ」
いつもと変わらず答えてくれたけど、体調は悪そう……
「具合悪い?顔色良くないよ」
「んー……」
そう言ったまま黙り込んでしまった司。
きっと自分の今の体調でどこまで行けそうか考えてるのかな……
「……起きれそう?」
そう聞くと、いつもは無理矢理でも体を起こそうとする司だけど、今日はその気力がないのか動く気配がない。
「司?」
「……ちょっと無理かも……ヤバイな……」
「もう……少し前からも体調悪かったでしょっ!無理するからだよっ!」