俺たちの妹・3
「とりあえず、落ち着こう。美晴、深呼吸だよ」
ハァ、スー、ハァ、ハー、ハァ、スー、ハァ、ハー……
俺の声が聞こえてきたのか、今度はゆっくり深呼吸ができた。
「そう、上手だよ。大丈夫、ゆっくりだよ」
暫く深呼吸を続けると落ち着いてきた。
「落ち着いた?」
俺の言葉に小さくコクンと頷いた美晴。
「ひな兄、ごめんね……」
「みぃが謝ることなんてないよ。今はしっかり治そうな」
「葵に負担掛けない様に、私も頑張って治すね‼︎」
美晴の勢いは、今回は早く治したい事が手に取るように分かった。
「無理しない程度にね」
「はぁい」
その日、家に帰ると葵はベッドに居なくて……
湊に送迎をお願いしていたから、多分、葵の実家に帰ったんだろう事が予想出来た。
俺は葵の状態も気になったので、葵の実家を訪ねた。
ピンポーン……
「はい」
「あの……日向です。夜分にすいません」
「ちょっと待ってね」
しばらくすると玄関のドアが開いた。
「日向くん、わざわざ来てくれたの?」
そう言って、春子さんが出迎えてくれた。
「葵の体調気になって……休憩中も美晴の側に居てくれたからこうなったから……」
「ふふ、気にしなくていいのに。自分の体調管理も医者の仕事の一つでしょう?」
春子さんは悪戯に微笑んだ。
「葵は、体を張って覚えてもらったらいいのよ。しっかりと学ばないとね」
結構スパルタな春子さんだった。
ハァ、スー、ハァ、ハー、ハァ、スー、ハァ、ハー……
俺の声が聞こえてきたのか、今度はゆっくり深呼吸ができた。
「そう、上手だよ。大丈夫、ゆっくりだよ」
暫く深呼吸を続けると落ち着いてきた。
「落ち着いた?」
俺の言葉に小さくコクンと頷いた美晴。
「ひな兄、ごめんね……」
「みぃが謝ることなんてないよ。今はしっかり治そうな」
「葵に負担掛けない様に、私も頑張って治すね‼︎」
美晴の勢いは、今回は早く治したい事が手に取るように分かった。
「無理しない程度にね」
「はぁい」
その日、家に帰ると葵はベッドに居なくて……
湊に送迎をお願いしていたから、多分、葵の実家に帰ったんだろう事が予想出来た。
俺は葵の状態も気になったので、葵の実家を訪ねた。
ピンポーン……
「はい」
「あの……日向です。夜分にすいません」
「ちょっと待ってね」
しばらくすると玄関のドアが開いた。
「日向くん、わざわざ来てくれたの?」
そう言って、春子さんが出迎えてくれた。
「葵の体調気になって……休憩中も美晴の側に居てくれたからこうなったから……」
「ふふ、気にしなくていいのに。自分の体調管理も医者の仕事の一つでしょう?」
春子さんは悪戯に微笑んだ。
「葵は、体を張って覚えてもらったらいいのよ。しっかりと学ばないとね」
結構スパルタな春子さんだった。