俺たちの妹・3
納得してないような返事を聞いて話題を変える。

「体温、計れてた?」

「38.3度……」

「頑張ったな」


そんな高熱で一人でしんどかっただろう……

葵に電話できたことが今回はほんと良かった。


「でも熱、上がってるから頑張って下げようね」


今、40度キープしてるからな……


「ん……つ、くん、はぁ、あお、は?」

「今は夜中だからね。朝には来るよ」

「そっか……心配、はぁ、かけて、ごめ、ね……」

みぃは苦しそうに、そう言いながら目に涙を浮かべた。

「泣かない、泣かない。苦しくなるよ。」

みぃの気持ちが落ち着く様に頭をポンポンする。


「眠れそうなら一度眠ろうか。熱も高いし、辛いだろ?
目眩押さえる点滴追加しておくよ。次目が覚めたら葵に会えるからね」

俺の言葉を聞いて、すーっと眠ったみぃ。

まだまだ熱が下がらないから、闘いはこれからだな……




朝になり、葵が病院へやってきた。

「司さん、おはようございます。みぃ、どうでした?」

医局にいた俺を見つけて声をかけてきた。

「おはよ。夜中に一度目を覚ましたよ。朝には葵が来るからって伝えたら安心してたよ。でも熱は下がってないよ」

「わかりました。みぃの病室へ行ってみます」

葵は早足で病室へ向かっていった。
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