俺たちの妹・3
「あ、樹さん。傍にいてくれたんですね。ありがとうございます」
やって来たのは、みぃちゃんが待ち望んでいた葵。
葵は、みぃちゃんのチェックシートに目を通して、点滴の速度や酸素マスクの濃度等に目をやってから、椅子に腰掛けた。
「葵……医者になったんだな」
「え?何ですか急に」
俺の言葉に驚く葵。
「いやー、椅子に座るまでの動作が医者らしいなと思ってさ」
「あー……ずっと傍に居るわけにはいかないですからね。俺の知識なんてまだまだですけど、みぃの力になりたいんです」
「うんうん、良いことだな。ところで、みぃちゃんの力になりたい葵くんに少し相談なんだけどさ」
「……何ですか?」
少し不安そうな表情の葵。
「みぃちゃん、少し治りが悪いでしょ……だから少し強めの薬に変えてみるのはどうかな?」
「…………え?」
「このままだとみぃちゃんの体力がどんどん奪われていくからさ……薬変更してみるのどうかな?」
「……俺が決めてもいいんですか?」
「もちろん司にも相談するよ。でも、今一番みぃちゃんの傍にいて、みぃちゃんを看ているのは葵だから。だから、相談」
葵は、顎に手を当てながら少し考えている。
「………とりあえず、熱を下げてあげたいですね」
「だな。司にも相談だな」
やって来たのは、みぃちゃんが待ち望んでいた葵。
葵は、みぃちゃんのチェックシートに目を通して、点滴の速度や酸素マスクの濃度等に目をやってから、椅子に腰掛けた。
「葵……医者になったんだな」
「え?何ですか急に」
俺の言葉に驚く葵。
「いやー、椅子に座るまでの動作が医者らしいなと思ってさ」
「あー……ずっと傍に居るわけにはいかないですからね。俺の知識なんてまだまだですけど、みぃの力になりたいんです」
「うんうん、良いことだな。ところで、みぃちゃんの力になりたい葵くんに少し相談なんだけどさ」
「……何ですか?」
少し不安そうな表情の葵。
「みぃちゃん、少し治りが悪いでしょ……だから少し強めの薬に変えてみるのはどうかな?」
「…………え?」
「このままだとみぃちゃんの体力がどんどん奪われていくからさ……薬変更してみるのどうかな?」
「……俺が決めてもいいんですか?」
「もちろん司にも相談するよ。でも、今一番みぃちゃんの傍にいて、みぃちゃんを看ているのは葵だから。だから、相談」
葵は、顎に手を当てながら少し考えている。
「………とりあえず、熱を下げてあげたいですね」
「だな。司にも相談だな」