俺たちの妹・3
抗生剤の点滴薬を変更して、暫く様子を見ることにする。

「美晴ちゃん、検温しますよー。あ、先生方いらしてたんですね」

みぃちゃんの検温の為に看護師がやってきた。

「抗生剤変更したんだ。カルテ記入するので、後で持ってきてくれる?」

「分かりました。美晴ちゃん、水枕やアイスノンも変えますねー」

手際よくみぃちゃんの水枕とアイスノンを変えてくれた。

変えられたことによって少し穏やかな表情になるみぃちゃん。

高熱続きじゃ辛いよな……

『早く熱を下げてあげたい』

これが俺たち共有の願いだった。





抗生剤の点滴を変えてから数日後……

ようやく少しずつ熱が下がり始めた。

それでも夜には上がってくるので、まだまだ安心出来ない状況だけど……

日中は、熱が少し下がるので、みぃちゃんとの意志疎通も出きるようになっている。

「ゲホゲホッ……い、くん……」

「ん?どうした?」

「……お部屋……まだ、ここ?ケホケホ……」

HCUから出たいんだろうな……

「夜の発熱が落ち着いてからかな……」

俺の言葉を聞いて苦笑するみぃちゃん。

「……そっ、か」

「少しずつ良くなってきてるからね」

「うん……」

そう言葉を落とすみぃちゃんだけど、まだ水枕もアイスノンも酸素チューブも手放せない状態で、正直まだ暫くはここに居ることになるだろう……

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