俺たちの妹・3
変わるとき……

葵side…

みぃの退院祝いをみんなで出来て、みぃもすごく喜んでくれて、ほんと良かった。

みぃの体調も回復しつつあって、日常が戻ってきているこの頃。



世間では新年を迎える為にどこか浮き足だっている。

そして我が家も例外ではない。

それは………  


「「ただいまー」」

「みぃちゃーん、葵くーんおかえりー」

玄関で俺とみぃを抱き締めた人。

「ママーパパー。帰ってきてくれたんだね。お帰り」

「ご無沙汰してます。おじさん、おばさん」

年末を迎える前に久しぶりに帰国してきたみぃのご両親。

みぃと同棲し始めてから初めての対面だった。

「あらあら、そんな畏まらないでいいのよ」

「葵くんには昔も今も世話になってるからね。未来の息子としても、大歓迎だよ」

「あ、ありがとうございます」

おじさんの方からそう言ってもらえるのは有難い事だ。

挨拶も終わり、玄関からリビングへ移動する。

「今回はどうしたの?」

珍しく帰ってきてるご両親に訳を聞くかみぃ。

「日向から話があるから、帰って来てほしいって連絡があったの。年末年始も兼ねてるから帰ろうかってなってね。今回は長期滞在よ」

「やった。ママとパパと一緒に過ごせる」

みぃにとったら両親と過ごせる日々はレアだもんな。
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