俺たちの妹・3
「「行ってきます」」

兄貴と二人で家を出た。

兄貴のありがたい言葉に甘えて、病院まで送ってもらう事にした。

「葵、あまり気を張り詰めるなよ。休める時は休まないと、また今回みたいな事になるからな」

「うん、無理してるつもりはなかったんだけどね……みぃの発作が起きた時に、研修医として、ちゃんと対応出来るのか不安だったのかも……」

思わず溢れた本音……

「……焦らなくていいんだよ。葵はまだまだこれからなんだから。頼れるところは頼ったらいいんだよ」

兄貴の言葉が凄い嬉しかった。

「うん、そっか……そうだね」

兄貴に安心する言葉をもらって、俺は病院へ入った。



医局に行く前にみぃの病室へ向かう……

「みぃ……入るよ」

そっと声を掛けてドアを開ける。

「葵……体調どう?」

入院してるみぃを心配させるなんてダメだな……

「しっかり休んだから、もうすっかり元気だよ。だから心配いらないよ‼︎」

「ほんと…?」

少し心配そうに俺の顔を見つめているみぃ。

「ほんと。また今日から色々学んでくるよ」

「葵には無理して欲しくないの……」

「無理してないよ。ただ今回は自分の体力見誤って、頑張りすぎただけ。次からは同じような事はしない」

みぃの目をしっかり見つめる。

「………分かった。私も早く回復出来るように頑張るね」
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