俺たちの妹・3
新年
葵side …
新しい年がやってきた。
今年はみぃのおじさんと、おばさんも一緒に年末年始を過ごして、賑やかな毎日だ。
珍しくみぃも体調を、崩すことなく過ごせて、穏やかな日々だ。
年末を迎える前におばさんとみぃの買い物にも付き合って、年末年始に必要なものや、彩さんのお腹の赤ちゃんの為の物など、お目当ての物を買った。
『みぃちゃん、これはどう?みぃちゃんに似合うと思うわ』
『ふふ、可愛いね』
『じゃ、これにしましょ。それと、あれとこれと……』
おばさんは店員にテキパキと指示しながら次々に買い込んでいく。
『ねぇ、みぃ。あんなに買うの?』
『ママの買い物はいつもあんな感じ。凄い量だよね。でも見てるだけでなんだか気分がスッキリしちゃうから楽しいの』
おばさんの豪快な買い物に、少し戸惑ったけど、みぃが楽しそうだったから、いいんだ。
また別の日に赤ちゃんグッズを買い込んだ。
『これも、あれも可愛いわねー。みぃちゃんはどれが可愛い?』
『うーん、これとかどうかな?』
みぃは淡い色合いの物を選んで見せると、
『あら、そういう色合いも可愛いわね。色々あって
迷うわね』
『彩さんの赤ちゃん、性別分かったのかな?』
『ママはまだ聞いてないわ。葵くん聞いてる?』