俺たちの妹・3
新年

葵side …



新しい年がやってきた。

今年はみぃのおじさんと、おばさんも一緒に年末年始を過ごして、賑やかな毎日だ。


珍しくみぃも体調を、崩すことなく過ごせて、穏やかな日々だ。

年末を迎える前におばさんとみぃの買い物にも付き合って、年末年始に必要なものや、彩さんのお腹の赤ちゃんの為の物など、お目当ての物を買った。

『みぃちゃん、これはどう?みぃちゃんに似合うと思うわ』

『ふふ、可愛いね』

『じゃ、これにしましょ。それと、あれとこれと……』

おばさんは店員にテキパキと指示しながら次々に買い込んでいく。

『ねぇ、みぃ。あんなに買うの?』

『ママの買い物はいつもあんな感じ。凄い量だよね。でも見てるだけでなんだか気分がスッキリしちゃうから楽しいの』

おばさんの豪快な買い物に、少し戸惑ったけど、みぃが楽しそうだったから、いいんだ。




また別の日に赤ちゃんグッズを買い込んだ。

『これも、あれも可愛いわねー。みぃちゃんはどれが可愛い?』

『うーん、これとかどうかな?』

みぃは淡い色合いの物を選んで見せると、

『あら、そういう色合いも可愛いわね。色々あって
迷うわね』

『彩さんの赤ちゃん、性別分かったのかな?』

『ママはまだ聞いてないわ。葵くん聞いてる?』

< 334 / 429 >

この作品をシェア

pagetop