俺たちの妹・3
さて色々落ち着いたし、彩に連絡しなきゃな……

piriririri…

〔もしもし、彩?体調どう?〕
〔彼方…さっき吐いちゃって、今休んでるところ〕
〔大丈夫か?こっちは落ち着いたから、俺戻れるよ〕
〔でも…新もいるし…〕
〔今日は大人の人手が多いから、大丈夫。俺一度戻るから、待ってて。何か欲しいものある?〕
〔うーん…食べたいものはないかな…〕
〔分かった。ちゃんと休んでおくんだよ〕
〔はーい〕



彩はして欲しい事をあまり言わないタイプだから、こっちから色々する方がいいんだよな。

彩が口に出来そうな物を考えながら、一度帰る準備をする。


「パパっ。もうかえるの?」

早速新に見つかった。

「ママの様子見てくるだけだよ。みぃと日向と葵と一緒に待っててね」

「わかった。ぼくまってる。ママしんどいのよくなるといいな…」

新も彩が心配なんだな…

「もう少ししたら、落ち着くと思うけど、今はまだしんどい時だな…」

「ママがげんきななったら、またあそんでもらうんだ」

「そうか。きっとママも喜ぶよ。元気になるではもう少し待っててね」

「うん。ぼく、まてるよ」

「偉いぞ新。」

「へへへ……」

新は照れくさそうに笑った。

新には、沢山我慢させてしまってるから、甘えたい時にはちゃんと甘えさせてあげなくちゃな……

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