俺たちの妹・3
幸せな時間

美晴side…

空気が少しずつ暖かくなってきた頃。

幸せな時間を過ごさせてもらった。




そう、ひな兄と由奈さんの結婚式に参加したんだ。






結婚式から遡ること半年ほど前の夏の暑さも落ち着いた来た頃。

4人で食卓を囲んでいる時に二人から話してもらったの。

「美晴、葵」
 
ひな兄の問いかけに二人で答える。

「「なに?」」

「来年の春頃なんだけどね、ちょっと予定を空けておいて欲しい日があって」

その言葉を聞いて、私はピンときてしまった。

もう、嬉しくて嬉しくて仕方ない。

「ひな兄、由奈さんおめでとう‼」

「え?みぃ。もう分かったの?」

「ふふ。多分そうだと思う」

「みぃちゃん、勘が良すぎるわね」

由奈さんは苦笑している。

「俺たち結婚しようと思ってて」

ひな兄の言葉に思わずニッコリ。

「え……ひな兄と由奈さんが結婚⁉」

葵は驚いている。

「みぃちゃんにも驚いてい欲しかったなー」

由奈さんは少し拗ねている。

「由奈さん、ごめんね。何だか嬉しい想像しか出来なくて」

「でも、みぃちゃんに喜んで貰いたかったから嬉しい。これからも仲良くしてね」

「由奈さん、それは私のセリフ。こんな迷惑ばっかり掛ける大変な妹でごめんね」

思わず出た言葉。

だけど、本音だったりする。

「みぃ、自分の事を卑下しないで」

それを見逃してくれない葵。
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