俺たちの妹・3
そんな報告を受けたのが半年前。

それから、年末に一時帰国したパパママが日本にいる間に両家の顔合わせがあったり、式場の打ち合わせや準備で、忙しくしているひな兄と由奈さん。

でも、二人ともとっても幸せそう。

「大変そうどけど、幸せそうだよね」

二人の姿を見て思わず溢れた言葉。

「俺も思ってた。こうやって身近に準備している人たちを見ることってないけど、こんなに幸せが伝わってくるんだね」

ひな兄と由奈さんが穏やかに過ごしているからだろうけど、本当に楽しみで仕方ない。





結婚式までの間にインフルになったり、何回か体調崩したりもした。

その度に治るかドキドキしたけど、なんとか治してきた。

そして、後二週間というところまできた。

でも、朝からちょっと体調が思わしくない気がする。

何だか息がいつもよりしづらい気がする。

「みぃ？おはよ」

葵が寝室にやってきた。

「あおいケホッ……おはよ」

あ……咳が出てしまった。

「あれ？みぃ体調悪い？」

すぐに見破られて悔しい……

「…………」

「ありゃ、だんまりだ」

葵は笑いながら私を抱き上げた。

葵はリビングのソファに私を座らせた。

「みぃ、大丈夫だから教えて？」

葵の優しい声は安心する。

「起きた時からなんだか息がしずらい気がするの」

私の言葉を聞いて、一気にお医者さんの顔付きになった葵。

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