俺たちの妹・3
「みぃ、大丈夫かい?嫌な思いしてたんじゃないのかい?」

パパの言葉に思わず溢れる苦笑い。

「でも、おば様の言う事も本当の事だし、平気よ」

「あんな、言われ方するのはパパは嫌だよ。みぃも、嫌な気持ちだっただろう?」

パパはそう言いながら頭を撫でてくれた。

「おじ様、あの方は妬みですよ」

朱里ちゃんと葵が側にやってきた。

「要注意だね。あの人にはご主人と一緒に招待状を出したはずなんだけどね」

視線はあのおば様から外さずに話している、パパと朱里ちゃん。

頼もしい味方です。

「とりあえず、葵くんはみぃちゃんの側を離れないで、二人で結婚式を楽しんで」

朱里ちゃんはニッコリ笑ってくれた。

「うん、朱里ちゃんも楽しんでね」

「ふふ、勿論よ」


朱里ちゃんとパパの側を離れて、椅子に腰掛ける。

「葵、ひな兄と由奈さん見るの楽しみだね」

「そうだね。結婚式なんて出る機会まだあまりないから、楽しみだね」

「あーっっ!!みぃとあおいだー」

突然可愛い声が控室に広がった。

「あっくん!!」

私はあっくんを見つけて近寄った。

「みぃ、きょうはかわいいね」

開口1番に褒めてくれたあっくんはきっと将来モテるだろうな。

「ありがとう。あっくんもカッコイイよ」

「みぃ、葵。もう来てたんだね」

かな兄と彩さんもやって来た。

「うん、ここでドレスとかヘアセットしてもらったから。彩さん、お腹少し大きくなったね」

「7ヶ月になったのよ。新の時より大きくなるスピードが早くてビックリよ」

彩さんは紺色のロングワンピースを着ていて、お腹が少しだけ目立っていて優しく撫でていた。
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