俺たちの妹・3
みぃの側から離れて、ロビーを見渡すと中原さんがいた。
「中原さんっ!!」
「葵様。どうかされましたか?」
「みぃが体が怠いみたいなんで、休憩できる場所を探してるんですけど、どこかありますか?」
「お部屋を何室か借りているので、案内致します。美晴様はどちらですか?」
冷静に対応してくれる中原さんが居てくれて良かった。
「こっちです。みぃ、移動出来そうかな?」
みぃの元へ戻ると、ソファーの手すりに頭を預けていた。
「あ、おい……はぁ」
一気に辛くなったみたいだな。
「休める所に移動しよう。抱き上げるね」
そっと姫抱きにする。
人が疎らになっていて良かった。
あまり目立つのは嫌がるから……
そう思いながら歩みを進める。
「こちらでございます」
中原さんは、すぐ近くの部屋を案内してくれた。
「ありがとうございます」
「いえ、また何か必要な物がありましたら、フロントまでお申し付け下さい」
「ありがとうございます」
そう言いながら、みぃをそっとベットに降ろす。
中原さんはそっと部屋を出ていった。
「みぃ、ドレス緩めるね」
そう声を掛けながら、背中のファスナーを少し下ろす。
ぐるりと部屋を見渡すと、看病セットが準備されている。
流石中原さん。
準備が抜かりない。
体温計を脇に挟んで、かな兄に電話をする。
piririri…
❲はい❳
❲もしもしかな兄?葵だけど❳
❲どうした?❳
❲みぃとロビーのソファーで休憩してたんだけど、脈が早いくて、辛くないか聞いたんだ❳
❲それで?❳
❲体が重いって言うから、ひな兄達が借りてくれてる部屋に今居るんだけど、俺の荷物、ロビーに置きっぱなしなんだ。持ってきてもらえたら助かるんだけど…ごめん❳
❲謝ることないよ。みぃの異変に気づいてくれてありがとう。何号室?❳
❲えっと、302号室❳
❲分かった。待ってて❳
❲お願いします❳
やっぱりかな兄は頼りになる兄ちゃんだ。
「中原さんっ!!」
「葵様。どうかされましたか?」
「みぃが体が怠いみたいなんで、休憩できる場所を探してるんですけど、どこかありますか?」
「お部屋を何室か借りているので、案内致します。美晴様はどちらですか?」
冷静に対応してくれる中原さんが居てくれて良かった。
「こっちです。みぃ、移動出来そうかな?」
みぃの元へ戻ると、ソファーの手すりに頭を預けていた。
「あ、おい……はぁ」
一気に辛くなったみたいだな。
「休める所に移動しよう。抱き上げるね」
そっと姫抱きにする。
人が疎らになっていて良かった。
あまり目立つのは嫌がるから……
そう思いながら歩みを進める。
「こちらでございます」
中原さんは、すぐ近くの部屋を案内してくれた。
「ありがとうございます」
「いえ、また何か必要な物がありましたら、フロントまでお申し付け下さい」
「ありがとうございます」
そう言いながら、みぃをそっとベットに降ろす。
中原さんはそっと部屋を出ていった。
「みぃ、ドレス緩めるね」
そう声を掛けながら、背中のファスナーを少し下ろす。
ぐるりと部屋を見渡すと、看病セットが準備されている。
流石中原さん。
準備が抜かりない。
体温計を脇に挟んで、かな兄に電話をする。
piririri…
❲はい❳
❲もしもしかな兄?葵だけど❳
❲どうした?❳
❲みぃとロビーのソファーで休憩してたんだけど、脈が早いくて、辛くないか聞いたんだ❳
❲それで?❳
❲体が重いって言うから、ひな兄達が借りてくれてる部屋に今居るんだけど、俺の荷物、ロビーに置きっぱなしなんだ。持ってきてもらえたら助かるんだけど…ごめん❳
❲謝ることないよ。みぃの異変に気づいてくれてありがとう。何号室?❳
❲えっと、302号室❳
❲分かった。待ってて❳
❲お願いします❳
やっぱりかな兄は頼りになる兄ちゃんだ。