俺たちの妹・3
病院に着いて、みぃを姫抱きにして診察室へ向かう。
この時間帯は外来も終わってるから、すぐに診てもらえる。
コンコンコン
「はーい、入って」
「失礼します」
「葵、彼方、連れてきてくれてありがとう。こっちに寝かせようか」
そう言って、ベットへ案内してくれる司さん。
そっとベットにみぃを寝かせる。
「みぃ?」
優しく声を掛ける司さん。
「……ん、つ、くん?」
「そうだよ。葵と彼方が連れてきてくれたんだ。無理しちゃった?」
司さんの問に首を振るみぃ。
無理してなかったんだ……
「そかそか。無理しなくて偉かったね。今、どこか辛いとこあるかな?」
「からだ、おもいの」
「他には?」
その問いにも、首を振るみぃ。
「分かった。じゃぁ、診察するね」
司さんは、ゆっくりと診察を始めた。
「喘鳴が聞こえるね。葵も診てくれる?」
「え?俺もですか?」
突然振られて驚く。
「最初に聞いたのは葵だから、今の音と違うのかどうか教えてほしいんだ」
なるほど……
「わかりました。みぃ、診察させてね」
そう言葉を落としてみぃを聴診する。
ホテルで診た時より、少し喘鳴が大きくなっている。
「少し大きくなってます」
「ありがとう。うーん、急激に悪くなってる感じはなさそうだね。普段と違う雰囲気で緊張していたのが溶けて、疲れが出てきたのかも知れないね。ただ、喘鳴が聞こえるのがちょっと引っかかるな。貧血も出てきているみたいだし……」
司さんは、少し考えてから、
「発作止めと貧血を抑える点滴しておこうか。体温は上がってないし、様子見にするよ」
体温計に示された表示は、37.8℃だった。
この時間帯は外来も終わってるから、すぐに診てもらえる。
コンコンコン
「はーい、入って」
「失礼します」
「葵、彼方、連れてきてくれてありがとう。こっちに寝かせようか」
そう言って、ベットへ案内してくれる司さん。
そっとベットにみぃを寝かせる。
「みぃ?」
優しく声を掛ける司さん。
「……ん、つ、くん?」
「そうだよ。葵と彼方が連れてきてくれたんだ。無理しちゃった?」
司さんの問に首を振るみぃ。
無理してなかったんだ……
「そかそか。無理しなくて偉かったね。今、どこか辛いとこあるかな?」
「からだ、おもいの」
「他には?」
その問いにも、首を振るみぃ。
「分かった。じゃぁ、診察するね」
司さんは、ゆっくりと診察を始めた。
「喘鳴が聞こえるね。葵も診てくれる?」
「え?俺もですか?」
突然振られて驚く。
「最初に聞いたのは葵だから、今の音と違うのかどうか教えてほしいんだ」
なるほど……
「わかりました。みぃ、診察させてね」
そう言葉を落としてみぃを聴診する。
ホテルで診た時より、少し喘鳴が大きくなっている。
「少し大きくなってます」
「ありがとう。うーん、急激に悪くなってる感じはなさそうだね。普段と違う雰囲気で緊張していたのが溶けて、疲れが出てきたのかも知れないね。ただ、喘鳴が聞こえるのがちょっと引っかかるな。貧血も出てきているみたいだし……」
司さんは、少し考えてから、
「発作止めと貧血を抑える点滴しておこうか。体温は上がってないし、様子見にするよ」
体温計に示された表示は、37.8℃だった。