俺たちの妹・3
「雰囲気?」
「そう。他の患者さんからは感じ取れない独特の穏やかな雰囲気。私は好きだから」
私から穏やかな雰囲気なんて出てるのかな……
「私が失敗しても責めないところは正直驚いたけどね」
そう言いながら苦笑する紗季ちゃん。
「誰だって失敗して成長するでしょ?由奈さんもつーくんも最初は失敗してたし」
「新人あるある…みぃちゃんは見たり経験したりしてるんだね。はい、終わり。痛くない?」
話をしながらも、消毒を済ませて、点滴の針ををあっという間にさしてしまった。
「紗季ちゃん、ありがとう。あっという間だったし、痛くないよ」
「良かった。あれから猛練習したからね。でもみぃちゃんにする時はホントはドキドキしちゃってるの」
「あれからずいぶん経つのに?」
「そう、ずいぶん経つのにの」
二人で笑いあった。
穏やかな時間……
由奈さん以外にもこんな風に話せる人が出来て良かった。
そんな事を考えていたら、
「みぃちゃん?暫く時間かかるから、眠ってていいよ」
その声を聞いてスーッと意識が遠のいた。
「そう。他の患者さんからは感じ取れない独特の穏やかな雰囲気。私は好きだから」
私から穏やかな雰囲気なんて出てるのかな……
「私が失敗しても責めないところは正直驚いたけどね」
そう言いながら苦笑する紗季ちゃん。
「誰だって失敗して成長するでしょ?由奈さんもつーくんも最初は失敗してたし」
「新人あるある…みぃちゃんは見たり経験したりしてるんだね。はい、終わり。痛くない?」
話をしながらも、消毒を済ませて、点滴の針ををあっという間にさしてしまった。
「紗季ちゃん、ありがとう。あっという間だったし、痛くないよ」
「良かった。あれから猛練習したからね。でもみぃちゃんにする時はホントはドキドキしちゃってるの」
「あれからずいぶん経つのに?」
「そう、ずいぶん経つのにの」
二人で笑いあった。
穏やかな時間……
由奈さん以外にもこんな風に話せる人が出来て良かった。
そんな事を考えていたら、
「みぃちゃん?暫く時間かかるから、眠ってていいよ」
その声を聞いてスーッと意識が遠のいた。