俺たちの妹・3
由奈さんがお仕事してる事もあって、なかなか集まるのは難しいんだけど、彩さんの出産前に一度集まろうって事になったんだよね。

彩さんに負担がない様に、家でゆっくりランチ出来たらって話をしてたら、それを聞いたかな兄とひな兄が、前日に色々作ってくれて、そこに葵も一緒に混ざったりして、男性陣も何だか楽しそうだった。

『彩だけじゃなく、みぃや由奈ちゃんにも負担ない様にする方がいいよね』

『3人とも明日は楽しんでね』

『みぃは無理はしちゃ駄目だからね』

って、三人からお言葉も頂いて。

だから、朝から私も由奈さんものんびり出来てて、彩さんやあっくんとのお喋りを楽しんでいる。

「あっくん、幼稚園は楽しい?」

「うん。ねんちょうさんになって、ぼくたちがいちばんのおにいさんになったんだよ」

4月から年長組になったあっくん。

幼稚園で1番の年上なんだって教えてくれた。

「せんせいはね、いつもはやさしいんだけど、おこるとすっごくこわいんだよ」

「あっくんも怒られたりするの?」

「ぼくはあまり、おこられないけど、ほかのおともだちがおこられることはあるよ」

やっぱりあっくんは優等生だ。


「新って、大人の中で過ごす事が多かったから、空気読んじゃうみたいで」

彩さんからの言葉に妙に納得してしまった。
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