俺たちの妹・3
暫くあっくんの遊びを見ながらのお喋りを楽しんでいたら、

「ママー。おなかすいたー」

とあっくんからの催促が。

「じゃぁ、そろそろお昼にしましょうか」

「はーい。あっくん、今から準備するから待っててね」

と声を掛けると

「ぼくもおてつだいするー」

そう言って、側にやってきた。

「じゃぁ、お箸とお皿を並べてもらおうかな」

由奈さんがあっくんでも出来そうな事をお願いしている。

私はその間に温める物を温める。

美味しそうな匂いが漂ってきた。


「準備出来たかなー」

由奈さんの言葉にみんながテーブルに集まった。

「わぁっ!おいしそう」

あっくんが目をキラキラさせてる。

「あっくんのパパとひな兄と葵が作ってくれたんだよー」

「すごーい」

「じゃぁ、食べましょうか」

彩さんの言葉に全員で挨拶。

「「「「いただきます」」」」


「あっくん、何食べたい?」

「ぼく、ハンバーグとスープたべたい!ビーフシチューも」

あっくんは食欲旺盛だ。

「はいどうぞ」

取り分けて、あっくんに手渡すと

「ありがとう」

とにっこり笑ってくれた。

「みぃちゃんは何食べる?」

すかさず由奈さんが聞いてきた。

「あ…えっと…サンドイッチとスープかな」

「あともう一つ位どう?」

取り分けてくれながら、由奈さんに聞かれた。

「えっと……ビーフシチュー少しだけ欲しいかな」

「分かった。他にも食べれそうなら食べていいからね」

そう言って手渡してくれた由奈さん。

「はーい」

最近少し、食欲が落ちてる事をきっと分かってるんだろうな……

看護師さんの観察力ってやっぱり怖い……
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