俺たちの妹・3
帰り道の車中……

新は車が出発するとすぐに眠ってしまった。

「あっくん、もう寝ちゃったね。楽しんでもらえて良かった……」

みぃもホッと息を吐いた。

「みぃ、家に着くまで寝てていいよ。疲れただろ?」

「………………でも」

「俺はそこまで疲れてないし、大丈夫だから。みぃは無理しちゃダメだよ」

「………………わかった」

そうしぶしぶ返事をしたみぃだったけど、 車の振動に揺られて、少しウトウトし始めた。


「葵くん、お仕事どう?」

みぃの眠りを妨げない程度の声で話してくれた彩さん。

「毎日勉強になる事ばっかりだよ。小林先生の側に居ると尊敬する事ばっかりで……」

「そう、いい経験させてもらってるんだね」

「はい。この前みぃか運ばれて来た時も、驚いたけどいい経験でした。小林先生に色々教えてもらって、みぃは苦しかっただろうけど、俺や楓達は勉強になったんです」

「これから、まだまだいろんな事を経験して、頼りなるお医者さんになってね」

「はい、頑張ります」


その後の時間も家に着くまで、彩さんと色々話をしていた。
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