俺たちの妹・3
「みぃちゃんの看病してたんだな。分かった。早めに終わる様声かけとく」

「頼むよ」

大和はヒラっと手を振って診察室を出て行った。

「山内先生。殆ど佐々木先生が終わらせてくれてます」

「ほんと?それは助かった」

思わず出たホンネ。

「司も忙しいだろうから〜って頑張ってくれてましたよ」

「大和は、こういう時ほんと助けてくれるからありがたい」

「持つべきものは友達ですね」

「ハハ、そうだな」




帰り間際にみぃの病室に顔を出すと、熱が下がりだしていた。

喘鳴も発作止のお陰か小さくなっている。

この分だと自宅安静は必要だけど、明日には退院できそうかな……

今回は、疲れから来る発作と発熱だった……

今後も気をつけないといけないな……



これから、みぃの側に居てくれる頼もしい人が、1人増えそうな気がした1日だった。
< 65 / 429 >

この作品をシェア

pagetop