俺たちの妹・3

二人で食べれる時はこうやって一緒に食べる事がいつの間にか日課になっている。

夜勤や、急な呼び出しで無理な場合もあるから、二人で居られる時間はとっても大切なものに感じている。

お互い、今日あった事などを話しながらする食事は楽しい時間の一つだ。


「そうそう、今日さ、珍しい日向を見たんだよね〜」

「珍しい？」

俺の言葉に首を傾けた桜。

「俺にさ、桜と付き合おうと思ったきっかけって何かって聞いてきたんだよ」

「…………ひな兄が？」

「そう、日向が」

「あの、重度のシスコンの？」

「そう、みぃ大好きな日向だよ」

「…………うそ」

「ほんと」

「ひな兄にもとうとう春が来るのかな」

「そうなればいいな」

「うん」

桜はとっても嬉しそうだった。