俺たちの妹・3
それからは、たわいもない話をしながら、ご飯を食べて片付けて……

まったりした時間を過ごしていた。


今日は時間もあるので、映画でも観ようかとなり、2人で並んで映画を観ていたら、


トン……

チラッと見ると、桜の頭が俺の肩にもたれかかっていた。

………疲れてるよな〜

俺はこのまま寝かせる事にして、そっと抱き上げて、ベッドに運んだ。

桜はいつもやりがいがある仕事だとイキイキしながら仕事をしてるけど、体力も気力も使う仕事だから、休める時にはしっかり休ませてあげたい。

大分慣れてきたとは言っても、気を使う事も多いだろうし、ゆっくりする時間は必要だよな……

ほんと無理だけはして欲しくない……

これが今の俺の願望だったりする。


でも頑張ってる桜には直接言えないけど……

「桜の事大事だから、心配なんだ……」

思わずそう呟いていた。

そっと髪を撫でて、寝室を後にした。

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