俺たちの妹・3
「どうぞ」
「司さん、ヘルプって聞いたんですけど……」
「うん、ちょっと彼女を診てあげて欲しいんだ」
そう言って、視線を動かすと
「前園さん?」
「日向、先生?」
二人の視線も重なった様だ。
「ちょっと体調不良みたいでさ。俺、まだ患者さん残ってるから、奥で診てあげてくれる?」
「…………分かりました。前園さん、立てる?」
日向の問いかけに小さく首を振った前園さん。
それを見た瞬間、日向はそっと前園さんを姫抱きで抱き上げた。
「や、おろして…」
「少しだから。ここに居ても辛いだけでしょ?」
日向の言葉に観念したのか、日向に身体を預けた前園さん。
フッと息を吐いた日向は、どこか嬉しそうだった。
さて、お節介はここまでにして、俺は残りの患者さんでも診ようかな。
「司さん、ヘルプって聞いたんですけど……」
「うん、ちょっと彼女を診てあげて欲しいんだ」
そう言って、視線を動かすと
「前園さん?」
「日向、先生?」
二人の視線も重なった様だ。
「ちょっと体調不良みたいでさ。俺、まだ患者さん残ってるから、奥で診てあげてくれる?」
「…………分かりました。前園さん、立てる?」
日向の問いかけに小さく首を振った前園さん。
それを見た瞬間、日向はそっと前園さんを姫抱きで抱き上げた。
「や、おろして…」
「少しだから。ここに居ても辛いだけでしょ?」
日向の言葉に観念したのか、日向に身体を預けた前園さん。
フッと息を吐いた日向は、どこか嬉しそうだった。
さて、お節介はここまでにして、俺は残りの患者さんでも診ようかな。