俺たちの妹・3
俺は前園さんを抱き上げて、奥にあるベッドに座らせた。
手首をそっと掴み脈を測る。
速いな……
「ちょっと瞼触るよ」
そう言って、瞼を下げると真っ白だった。
貧血だな……
それに身体も熱い……
「朝から体調悪かった?」
「…………はい」
「貧血みたいだけど、他に辛いところある?」
「…………」
俯いたまま何も言わない前園さん。
「…………誰も責めないから言ってごらん?」
俺の言葉に顔をあげると、目を潤ませ始めた彼女に俺は慌てた。
泣かせたい訳じゃなかったし……
「ちょ………泣かないくていいんだよ。誰も悪くない。みんな体調崩すことはあるんだから……ね?」
「グス…………すみません。朝から少し頭痛がしてて。でも何時もの事だから市販薬飲んだんですけど、だんだん怠さも増してきちゃって……」
色々突っ込みたいところがある。
「頭痛持ちなの?」
「…………はい」
「市販薬って事は、病院には通ってないんだね」
「学生の頃からなので、市販薬でやり過ごしてます」
「頭痛ってどれくらいの頻度かな?」
「薬飲んだら治るので、あまり気にせずに居るんですけど、多分週1くらいです」
「そっか……偏頭痛かな……でもあまりにも酷い時はちゃんと診察した方がいいよ」
「はい………」
手首をそっと掴み脈を測る。
速いな……
「ちょっと瞼触るよ」
そう言って、瞼を下げると真っ白だった。
貧血だな……
それに身体も熱い……
「朝から体調悪かった?」
「…………はい」
「貧血みたいだけど、他に辛いところある?」
「…………」
俯いたまま何も言わない前園さん。
「…………誰も責めないから言ってごらん?」
俺の言葉に顔をあげると、目を潤ませ始めた彼女に俺は慌てた。
泣かせたい訳じゃなかったし……
「ちょ………泣かないくていいんだよ。誰も悪くない。みんな体調崩すことはあるんだから……ね?」
「グス…………すみません。朝から少し頭痛がしてて。でも何時もの事だから市販薬飲んだんですけど、だんだん怠さも増してきちゃって……」
色々突っ込みたいところがある。
「頭痛持ちなの?」
「…………はい」
「市販薬って事は、病院には通ってないんだね」
「学生の頃からなので、市販薬でやり過ごしてます」
「頭痛ってどれくらいの頻度かな?」
「薬飲んだら治るので、あまり気にせずに居るんですけど、多分週1くらいです」
「そっか……偏頭痛かな……でもあまりにも酷い時はちゃんと診察した方がいいよ」
「はい………」