俺たちの妹・3
『俺、ついてなくて平気?』
『葵が来てくれるから、大丈夫だよ』
『ごめんな…』
『ひな兄、謝らないで。私なら大丈夫だから。ひなにぃが優先したい人を優先しなきゃダメだよ』
美晴にはまだ何も言ってないのに、美晴はまるで全て分かってるかのような言葉をくれた。
『分かった。家で待ってるから、検診どうだったかまた教えて』
『うん分かった』
美晴とのメールのやり取りを終えて、車を発進させた。
駐車場に着いて、前園さんを抱き上げてエレベーターに乗り込む。
身体の熱が俺に伝わってくる。
……早く下げてあげたいな。
家に着き、鍵を開けて部屋へ直行する。
ベッドにそっと寝かせて、看病セットを用意する。
まさか、自分の部屋に女の人を入れる日が来るなんて、思いもしてなかったな……
とりあえず、熱を測ってからだな……
そっと体温計を挟む。
ピピ、ピピ、ピピ…
39.2
また上がったな……
大人でこの熱は辛いよな……
『葵が来てくれるから、大丈夫だよ』
『ごめんな…』
『ひな兄、謝らないで。私なら大丈夫だから。ひなにぃが優先したい人を優先しなきゃダメだよ』
美晴にはまだ何も言ってないのに、美晴はまるで全て分かってるかのような言葉をくれた。
『分かった。家で待ってるから、検診どうだったかまた教えて』
『うん分かった』
美晴とのメールのやり取りを終えて、車を発進させた。
駐車場に着いて、前園さんを抱き上げてエレベーターに乗り込む。
身体の熱が俺に伝わってくる。
……早く下げてあげたいな。
家に着き、鍵を開けて部屋へ直行する。
ベッドにそっと寝かせて、看病セットを用意する。
まさか、自分の部屋に女の人を入れる日が来るなんて、思いもしてなかったな……
とりあえず、熱を測ってからだな……
そっと体温計を挟む。
ピピ、ピピ、ピピ…
39.2
また上がったな……
大人でこの熱は辛いよな……