ウソのコイビトになりました



それから、お客さんが入ってきて接客が始まった。



「いらっしゃいませ、ご主人様♡」



自分でもこんな気持ち悪い発言をしていて恥ずかしいが仕事だから仕方がない。



夢のおかげでカフェは大盛況で、シフトが終わる頃には身体的にも精神的にも疲れていた。



「朱里ちゃん、お疲れ様!大丈夫?」



仕事が終わった優夢が声をかけてくれた。



「うん、大丈夫!」


「そっか!でも、無理しちゃダメだよ!」


「ありがとう!」



可愛くて優しくて本当に最高の友達だ。



「そういえば結局、白木くんたちシフト同じで来れなかったね」


「そうだね。でもそのおかげで光くんと回れるんでしょ?」


「うん!」



優夢は光くんを誘って一緒に回れることになったと私に報告してくれた。



「楽しもうね!」と言って優夢と別れた。



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