ウソのコイビトになりました
恥ずかしいと思っていると、陽斗くんはマヨネーズを付けた人差し指をぺろっと舐めた。
体温が上がるのを感じる。
だってなんか、色っぽかったんだもん!
「なーに赤くなってんの?」
すると、そう言って顔を覗いてくる。
「……っ!な、何でもない!!」
「ふーん。そっか
じゃ、そろそろ回るぞ」
そして、手を繋いで歩き出した。
こいつ、絶対確信犯だ!
意地悪な笑み浮かべてるし!
私ばっかドキドキしてるし!
どうしよう……。
と、思い赤い顔のままいろいろなところを回った。