ウソのコイビトになりました
「…くっ……ふはは!
………嘘だから。俺がやった」
「はぁ!?」
頭を抱えてる私を思いっきり笑ったと思ったら、そんなことを悪びれもなく言うコイツ。
本当に性格悪すぎ!
少しでも焦った私が馬鹿みたいじゃん!
「熱!はかっといて!」
むかついた私は、ずっと笑っている陽斗くんにそう言って体温計を投げて、キッチンへ向かった。
時計を見るといつもより結構遅くて
「やば!ご飯食べる時間ない!」
陽斗くんの朝食ヨーグルトとフルーツと自分のお弁当だけ急いで作って、陽斗くんに体温を聞きにいく。