ウソのコイビトになりました
お金も底をつき、時計を見るとバイトに向かわなければならない時間となっていた。
「あの、先輩!今からバイトなので帰ります」
「はぁ?何言ってんのぉ?そんなことしたら、お友達どうなっちゃうかなぁ?」
……っ!!
いつもの脅しに怯みそうになる。
だけど、ただでさえ最近呼び出しで遅刻しているのに、これ以上バイト先に迷惑をかけるわけには行かなかった。
「き、今日バイト代入るので明日はもっとお金を使えますよ?明日はバイト休みですし。」