ウソのコイビトになりました
全ての点が繋がった時、私の目からポタッとひと粒の涙が落ちた。
走っていった先は、旧校舎でそこには上田先輩以外の2人の先輩がいた。
先輩のこと忘れてた…。
「遅いんだけど」
と睨まれるが、今はそんなこと気にしてられる余裕なんかなかった。
「あれぇ?もしかして泣いてんのぉ?ブッサイクぅ」
そうやって笑うと扉が開いて上田先輩が「ビッグニュース!」と入ってきた。
「陽斗くんがなんと、朱里ちゃんのお友達とキスしてました!」
「………っ!」
その言葉が、私の心をえぐる。