ウソのコイビトになりました
「あ、そうだ。この前の質問に答えてなかったね。」
「……あー、優夢と陽斗くんの関係?」
「そうそう。聞く?」
何となく分かる気がするから聞きたくないけど、
「聞く」
だけど、ちゃんと聞くべきことだと思った。
「分かった」と言うと、優夢はゆっくり話しはじめた。
「私と九条くん、中学の時2年間付き合ってたんだ」
やっぱ、そうだったんだ。
「だけど卒業少し前、振られちゃった」
「…なんで?」
「陽斗くんの誕生日祝おうと思って、陽斗くんのお兄さんに色々お願いしてたんだ。家族のビデオレターを取って欲しいって」
「ビデオレター?」