ウソのコイビトになりました



「………な」


「…………ああ」



お風呂から出る二人の話し声が聞こえた。


光くんのさっきの声や表情からして、聞いちゃいけないと思ったが好奇心に負けて、耳を澄ませた。



「…陽斗お前なんのために朱里と付き合ってるんだ」


ドキッ。
私が気になっていたことだ。



優夢が好きなはずなのに何で私とゲームとして付き合うことにしたのか。



「………」


「陽斗、答えろよ」



光くんはいつもの明るい優しい声ではなく、少し怒っているように聞こえた。



< 268 / 418 >

この作品をシェア

pagetop