ウソのコイビトになりました



「おい、陽斗もちゃんと言えよ!」


「……オメデトウ」


「陽斗くん、棒読みすぎ!朱里ちゃん、の誕生日なのに!!

…って、朱里ちゃん固まっちゃてるけど、サプライズパーティ嫌だった?」



と、陽斗くんに怒っていた優夢が不安そうに尋ねてきた。



「あ、いや、びっくりしちゃって。
ありがとう!すっごく嬉しい!!」



そう笑うと「よかった!」と、満面の笑みを浮かべた。



「光くんの用事ってもしかしてこれ?」


「そう!母さんも父さんもそれを知ってる。だからシフト変えてもらったんだ!」



まさか、店長と紗栄子さんも共犯だったとは…。



< 282 / 418 >

この作品をシェア

pagetop