ウソのコイビトになりました
「おい、陽斗もちゃんと言えよ!」
「……オメデトウ」
「陽斗くん、棒読みすぎ!朱里ちゃん、の誕生日なのに!!
…って、朱里ちゃん固まっちゃてるけど、サプライズパーティ嫌だった?」
と、陽斗くんに怒っていた優夢が不安そうに尋ねてきた。
「あ、いや、びっくりしちゃって。
ありがとう!すっごく嬉しい!!」
そう笑うと「よかった!」と、満面の笑みを浮かべた。
「光くんの用事ってもしかしてこれ?」
「そう!母さんも父さんもそれを知ってる。だからシフト変えてもらったんだ!」
まさか、店長と紗栄子さんも共犯だったとは…。