ウソのコイビトになりました
そして、土曜日。
せっかくのデートだから、優夢がくれたワンピを着てみた。
だけど、華やかなワンピとは正反対に気分はどん底。
「おい、行くぞ」
「あ、うん!」
忘れろ忘れろ。あと3日だけ陽斗くんを借りるだけ。夏休みになったら返すから。
ショッピングモールにつき、いろいろ回る。
誕生日プレゼントだからだろうか。
文句は何も言わなかった。
それだけじゃなく、むしろいつもより優しい気がした。
それが嬉しくて、いつの間にか優夢のことを忘れかけていた。