ウソのコイビトになりました
ポストに手紙を入れ、家をあとにしようとすると「朱里…?」と声が聞こえた。
「………光くん」
どこかに出かけていたのか、傘をさした光くんがいた。
「どうしたんだよ、その格好。陽斗とデートじゃ……」
そう言って、傘の中に私を入れてくれた。
「……私ね……ゲーム終わらせたの……」
「…え?」
「…陽斗くんに好きって言っちゃった…」
光くんが困っているのを感じた。
「あと、ちょっとだったのに馬鹿だよね……あはは……」