ウソのコイビトになりました
光くんは私を家に上げるとシャワーを貸してくれた。
だけど、私はただ持ってきたボロボロの服に着替えてドライヤーで濡れたワンピを乾かした。
そうして出ると、光くんは温かいココアを持ってきてくれた。
「俺もシャワー浴びてくるけど、もしなんか合ったら呼んで!」
光くんが明るくそう言った。
まるで、私を元気付けるかのように。
「うん、ありがとう」
私は微笑んでそう答えた。
そうして、光くんがお風呂場に入ったのを確認して、私は家を出た。
一通の手紙を置いて。