キミのせい。
「由奈っ!!!」
遠くから私の大好きな人の声が聞こえる
息を切らして向こうから走ってくる
そのまま私は優希君の胸に収まって…る?
「え?なになに?」
「ごめん…気づかなくて泣いてるって聞いて…探したんだけど何処もいなくて見つけた良かった」
私は咄嗟に咲を見るが
咲もポカーンとした顔をして
横に手を振る一体誰が優希君に言ったんだろう
「ごめん傷つけたよな…これからは気をつけるから俺から離れないで」
私はギュッと腕をまわす
優希君の顔をみてニヤッと笑う
「ばーか離さないよ」
頭をポンポンと撫でてくれた
「やれやれ手のかかる2人…もう戻るからね」
「玲奈とは幼なじみで本当に何も無い…でも何も言わずに出かけたり俺本当ダメだな…ごめん」
「大丈夫だよ私もこれからは少しずつ伝えていくね」
手をぎゅっと握ってくれた私も握り返す
優希君の顔がゆっくり近づいてくる
私もゆっくり目を閉じた
私の初めてのキス
ちょっと涙でしょっぱかったかな