キミのせい。
ピコン 通知音がなる
-優希君-
ごめん先帰ってて
また連絡するね
…↓↓
日曜日の事話しようと思ってたのに
しょうがない帰ろ、、、
下駄箱までトボトボ歩いて
1人って最近経験してないから寂しいなって
「おうっ久しぶり」
「あっ幸君!久しぶり〜」
最近全然すれ違いで喋っなかったな
「今日は1人?」「用事あるみたい」
何気ない会話が続いて
もうすぐ下駄箱に着く時
「待って…玲奈」「やだっ」
腕を引っ張って優しく頭を撫でる
……優希君の姿だった
「ごめんな」「やだやだ」
「ん〜分かった今日は一緒に帰ろ」
わたしが後ろにいるなんて思わないんだろうな
どんな顔するんだろう
玲奈ちゃんが少し驚いた顔で私をみた
それにつられて優希君も振り向く
「あっ…由奈…えっと」
「よし由奈ちゃん帰るぞっ」
私の手を引っ張って幸君が連れ出してくれた
「由奈!!待って…」
そんな声が聞こえてるはずなのに
幸君は無視して歩き続ける
…っ
パッと離れた手が少し寂しくなる
「ごめん勝手な事した」
「いいのいいの本当にありがとう」
私はあの場は耐えれなかったよって
今にも泣きそうで流れてこないように
空をずっと見てた…キツかったな
「優希は悪いヤツぢゃないんだよ…それは分かってるよな由奈ちゃんも」
「そこが好きなのに時々嫌いになる」
「私本当にちっさい人間だ」って
手に力が入るそれに気づいて
ギュッと包んでくれた
久しぶりに心地よかった
「ちゃんと話し合いなよ…早川さんにも」
何も言わずに
私の家の方向に一緒に歩いてくれてる
「送ってくれてありがとうごめんね」
「別に…なんかあったらいつでも言って」
」ちょっと待って…本当は女子に誰にも教えてないけど、、」
IDをノートの切れ端に書いてくれた
「しゃーないいつでも連絡して」
何それって目も合わない幸君
また耳が真っ赤になってる
「あっれえ〜!!由奈今帰り?あっ幸君も久しぶりね〜」
「由奈ちゃんのお母さんお久しぶりです!」
送ってくれてありがとうって
「もし良かったらご飯一緒にどう?」
フレンドリー過ぎる母いやむしろ、、
幸君が大のお気に入りだ、、
「いえいえ悪いですよ」
「無理に言っちゃったら悪いよね」
、、少し考えてる幸君
「、、お母さんのご飯もう一度食べたいなって思ってて本当にいいんですか?」
お母さんの顔がパァっと明るくなる
「いやもう嬉しい!頑張って作るわ上がって」
そんな嬉しそうなお母さんを見て
私は凄く嬉しくなった
幸君も凄く嬉しそうにお礼言うから
笑っちゃった
「ごめんね散らかってて適当に座って」
「ありがとうごめんな…」