キミのせい。


駅からすぐの遊園地
子供の頃行ったっきりで
久しぶりに来たな〜


近くのコンビニに行きたいから
すぐのベンチの所に座っててごめんって
早歩きで幸君は行っちゃった


「ごめんお待たせ」


数分で幸君すぐ帰ってきて
遊園地の入口でチケットを2枚分渡していた



えっもしかして、、


「幸君!チケットわ?」

「今日は由奈ちゃんの誕生日祝い」


悪いよって言っても
いいからっ楽しめって


「幸君本当にありがとう」

「おう」


耳まで真っ赤にして下を向く幸君に
私はクスッと笑ってしまう



「先何乗りたい??」

「ジェットコースター」


入口付近で幸君は「やべっ」って
一言聞こえてきたから

「大丈夫?やめとく?」

「大丈夫いける」

棒読みなんだけど
少し幸君のリアクションが見たくて
イタズラをしたくなる


私たちの番がくる


「きゃーーー楽しい」

「んーーー」


横を見ると既にもうぐったりしてた
ダメだ楽しい(笑)



ベンチでぐったりしてる幸君
少し意地悪しちゃったかな?



「炭酸飲んだらスッキリする?」

「ありがとう、、カッコわりぃな」

「そんな事ないよ。意外な一面見れて良かった」


色んな一面が見れて私は本当に嬉しいよ
幸君いつもポーカーフェイスなのに
少しずつ表情が崩れていく姿が嬉しいんだ



それから私たちはカフェに入って
ランチをして色んな乗り物にのった


大きな橋を渡った先に


あっ遊園地のイメージキャラクターの
可愛いウサギちゃんいるっ


可愛いい〜写真撮りたい


「撮ろっか?」

「1人恥ずかしいな〜」


私は思いっきって1人で横に並んでみる


「あらっ一緒に撮らないの?私撮ってあげるよ!」

「えっ」近くにいた女の人が
幸君に話しかけてくれて写真を撮ってくれた


「もう美男美女カップルねっ」

「いやいやありがとうございますっ」


きっと私顔が真っ赤だよ
今までそんな風に考えた事無かったけど

確かに私たち周りから見たらカップルに見えてるよね


幸君も真っ赤にしてお礼を伝えていた
恥ずかしくて私はすぐに話を逸らした

2人で今日の写真を見返して
幸君と私の変顔を見て爆笑した


もう気づけばあっという間に夕方になってる


なんだか寂しいな








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